Lesson 2: 名詞をかざる言葉(限定詞と形容詞)

Lesson 2 は予定を変更して「名詞をかざる言葉」を学習します。

Lesson 1 で、名詞には「普通名詞」と「固有名詞」があることを学びました。そして更に、普通名詞の中にも、固有名詞の中にも、「数えられる名詞」= [C] があったり、「数えられない名詞」= [U] があったり、意味によっては「両方」である名詞があることも学びました。

なぜ [C] か [U] かをうるさく言うかというと、このレッスンで学ぶ「限定詞」と深いかかわりがあるからです。

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名詞をかざる言葉には「限定詞」と「形容詞」の2種類があります。

「きれいな花」の「きれいな」が形容詞。「花」という名詞をかざって(どんな花かを説明して)います。「難しい試験」の「難しい」が形容詞で「試験」という名詞をかざっています。「おいしいご飯」の「おいしい」が形容詞。

このような形容詞は数え切れないほどありますが、一般的に使われる限定詞はそんなに多くはありません。

a, an, the,
this, that, these, those,
my, your, his, her, its, our, their,
all, some, many, much, a lot of, enough, few, a few, little, a little, any, no,
both, each, every, either, neither,
another, other,
more, less, fewer, the most, the least,
zero, one, two, three, ...
first, second, third, ...

1)上のリストがすべての限定詞というわけではありません。日常会話で必要になってくるであろう限定詞を選んでリストアップしましたのでそれぞれの意味を調べてください。これらのいくつは限定詞の他にも違った品詞としての意味もありますが、ここでは「限定詞」としての意味を調べてください。

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名詞が [C] であろうが [U] であろうが、単数であろうが複数であろうが、形容詞は必要であればいくつでも足せますし、必要でなければ足す必要はまったくありません。

限定詞は用法がもう少し複雑です。

限定詞は1つの名詞に対して1つしか使えません。
my this book のように2つの限定詞 my と this を使うことはできません。 my book か this book です。

[C] の複数形、 [U] ( [U] には複数形はありませんでしたね)に限定詞は必ずしも必要ではありませんが、 [C] を単数形で使う場合は、必ず限定詞が必要です。
例えば、 This is a pen. という文章の pen は [C] で単数形で使っていますので、限定詞の a がついています。 This is pen. と言ったら文法的にはまちがいになります。また、よくきく間違いで I like cat. という文章があります。日本語では「私は猫が好きです。」と言う時の「猫」は単数形でまちがいありませんが、英語では cat は [C] の単数形なのに限定詞がついていませんので英語ではまちがいです。 I like my cat. もしくは I like this cat. のように my や this という限定詞を使うのであれば問題ありません。 I like a cat. といえば確かに a という限定詞がついているので文法上はまちがいではありませんが、「私は猫が好きです。」という意味にはなりません。「私は猫が好きです。」と言いたい場合は、1匹の猫が好きなわけではないので複数形を使って I like cats. と言います。ここでは cat の複数形を使っているので、またどの限定詞の意味合いも足す必要はないので限定詞はなしでまったく問題ありません。

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名詞をかざる言葉は、限定詞も形容詞も、名詞の前にきます。

限定詞を使うときは、一番最初(形容詞の前)に限定詞がきます。
例えば「私の家」と言いたいときは my house。限定詞の my が名詞の house の前にきます(形容詞はありません)。「私の大きな家」と言いたいときは my big house。まず限定詞の my がきて、形容詞の big 、そして名詞の house。「私のきれいで大きな家」と言いたいとは、 my beautiful big house と限定詞の my が最初に、形容詞の beautiful と big 、そして名詞の house。

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2)イースターの記事の名詞にはそれぞれどのような限定詞、形容詞がついているか1つ1つ分析してください。まずはその名詞が [C] か [U] か(いろいろな意味がある場合はその文章に一番あてはまる意味を分かる範囲で判断してください)を確認してください。
例)
The(限定詞) Easter egg tradition [U]  ※ Easter egg tradition などのように複数名詞がならんでいる場合は1つの名詞として扱ってかまいません。この場合、3つで「イースターエッグの伝統」という1つの名詞と考えてかまいません。
Fat(形容詞) Tuesday [U]  ※限定詞なし

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Lesson 1: 名詞(普通名詞と固有名詞)

それではまずは、名詞について学習・復習をしていきましょう。

今週の日曜日はイースターなのでそれにちなんだ記事を使いたいと思います。イースターといえばなぜか「たまご」。私の今住んでいるアルゼンチンでもイースターにはチョコレートのたまご(Huevo de Pascua)を食べたり、ゆで卵がのっかった菓子パン(Rosca de Pascua)を食べて祝います。なぜ「たまご」なのかの説明をした記事(Wikipediaより)です。

この記事にでてくる名詞を辞書で調べてみてください。知っている名詞も新しい発見があるかもしれませんのでぜひ調べてみてください。
※代名詞(it, one, this, etc.)、外国語(Mardi Gras, Pascha, hornazo)、動名詞(shedding, spoiling, etc.)ははぶきました。


1) まずは大文字で始まっている名詞(固有名詞)とそうでない名詞(普通名詞)に分けてください。
2) それぞれの名詞に複数形はありますか?ある場合、複数形はなんですか?
3) それぞれの名詞の意味はなんですか?英語では1つの単語がいろいろな意味を持っています。意味によって「数えられる名詞」(辞書ではcountableの[C]で表記)であったり、「数えられない名詞」(辞書ではuncountableの[U]で表記)であったりします。意味ごとに[C]か[U]かを確認してください。

※単語によっては名詞以外にも動詞や形容詞としても使えるものがありますが、ここでは名詞の意味を調べてください。


The Easter egg tradition may also have merged into the celebration of the end of the privations of Lent in the West. Historically, it was traditional to use up all of the household's eggs before Lent began. Eggs were originally forbidden during Lent as well as on other traditional fast days in Western Christianity (this tradition still continues among the Eastern Christian Churches). Likewise, in Eastern Christianity, both meat and dairy are prohibited during the Lenten fast, and eggs are seen as "dairy" (a foodstuff that could be taken from an animal without shedding its blood). This established the tradition of Pancake Day being celebrated on Shrove Tuesday. This day, the Tuesday before Ash Wednesday when Lent begins, is also known as Mardi Gras, a French phrase which translates as "Fat Tuesday" to mark the last consumption of eggs and dairy before Lent begins.

In the Orthodox Church, Great Lent begins on Clean Monday, rather than Wednesday, so the household's dairy products would be used up in the preceding week, called Cheesefare Week. During Lent, since chickens would not stop producing eggs during this time, a larger than usual store might be available at the end of the fast if the eggs had not been allowed to hatch. The surplus, if any, had to be eaten quickly to prevent spoiling. Then, with the coming of Easter, Pascha the eating of eggs resumes.

One would have been forced to hard boil the eggs that the chickens produced so as not to waste food, and for this reason the Spanish dish hornazo (traditionally eaten on and around Easter) contains hard-boiled eggs as a primary ingredient. In Hungary, Easter eggs are used sliced in potato casseroles around the Easter period.



4月12日(木)までに課題の答えをコメントしてください。質問がありましたら気軽にコメントしてください。

HAPPY EASTER!

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