Lesson 7: 文の主語

それでは今まで勉強した品詞の単語を組み合わせて文を作っていきますが、ただ単に単語を並べるだけではきちんとした sentence(文)になりません。

英語で sentence を作るには「主語」と「述語」が必要ですが、まずは「主語」について勉強しましょう。日本語と英語では「主語」に対する扱いが違いますので、違いをきちんと理解し、覚えておくことが大切です。

英語で「主語」は文の欠かせない構成要素です。日本語は相手がわかっていればしばしば主語を言わずにすましますが、英語では相手がわかっていても、主語を言わないといけません。

日本語:
A: りんご買ってきた?(主語は「あなた」ですが、いちいち言いません。)
B: うん、買ってきたよ。(主語は「私」ですが、いちいち言いません。)

英語:
A: Did you buy apple? (主語の you を言わないといけません。)
B: Yes, I did. (主語の I を言わないといけません。)

このように日本語では主語を言わないことが多いので、日本語から英語にする際、主語が抜けたり、主語を間違えたりすることがあります。日本人が英文を作るとき、主語に関する間違いが多いのはこのためです。(本当は日本語から英語にするのではなく、英文は英語の文のつくり方で作れたほうがいいのですが、なかなかそう簡単にもいかないのはわかります。でも慣れの問題ですのでたくさん英文を作っていけばそのうち変わってくると思います。)

1) みなさんの日常の(自然な)会話を2,3分録音して、その会話をそのまま(なにも加えずに)書き出してみてください。

2) 「主語」は品詞的には「名詞」でなくてはいけません。Lesson 1 ではあえて触れませんでしたが、名詞には「普通名詞」「固有名詞」の他に「代名詞」というものがあります。この「代名詞」は「主語」と深い関わりがあります。Lesson 8 で代名詞を勉強しますが、その前に代名詞について調べて自分なりにまとめてみてください。

3) 「〜詞」(名詞、形容詞、限定詞、動詞、副詞等)と「〜語」(主語、述語、目的語、補語)の分類の違いははっきりしていますか?